今日、職場の新人が誕生日だった。
高校のとき付き合っていた子と同じ誕生日。
彼女も40歳か。元気かな。子どもたちは幸せかな。
それはどうでもいいので、「ネルソン・マンデラと同じ誕生日だね」と話しかけた。
「誰ですか?」
まあ、そうだろうと思ったさ。残念、でもしかたない。
つらいとき苦しいときに思い返す人の、ひとり。
アパルトヘイト(差別的な人種隔離政策)に反対し、27年間牢獄にいた。
そして、そののち南アフリカ初の民主的選挙で大統領に選ばれた男。
ネルソン・マンデラのことを考えれば、勇気と力がわいてくる。
彼は言った。
「成し遂げたことで私を判断するのではなく、失敗して再び立ち上がった回数で判断してほしい」
ネルソン・マンデラのことを考えれば、勇気と力がわいてくる。
おれは、なんでもできるはずだ。
あきらめなければ。続けていけば。
彼は言った。
「外見は大事だよ。つまり、笑顔がね」
ヘラヘラ脱力。
たまに力んで。
力を抜いて、脱力して。自然のままに。
勇気と力が必要なときは、こぶしを握る、不自然に。
ネルソン・マンデラ、あんただってきっとそうだったろ。
続けていこう。逃げずに、でも力尽きずに。