変化していく。
あらゆるものは変化していく。
人間そのものも、関係性も。
そんなことは当たり前すぎること、わざわざ、大人がこうやって、確認するようなことですら、ない。
わかってる。
わかっていても、ときおり、まるで口に出すような生々しい息づかいで、心の中、つぶやく。
おれは幼児に関する職場に勤めていて、そこそこいい年齢で、一般的には、わりとえらいとされている役職についている。
そして今夜はお泊まり保育だ。
夜中は、職員で、1時間ずつ、寝ずの番をする。
おれは、そのうち2時間を担当する。
自分で、そうした。人が足りなかったからだ。
えらい役職なのに新人みたいな働き方して、えらいね!と単純には、思わない。
えらい人にはえらい人の仕事がある。
その人にしかできない仕事があるならば、他の人にでもできる仕事は他の人に任せてもいい。そんなときもある。
しかしおれは、自分が不安なのだ。
いつまでも、若くいたい。
変わりたくないところは、変わりたく、ない。
2時間の間、おねしょのチェックをしたり、一緒にトイレに行ったり、つい今までは、おねしょした子のパンツを水道で洗っていた。
あんまり星は見えなかった。
こうして。
子どもの近くにいないと。
おれが不安なのだ。
子どものためにと思う気持ち
みずみずしい感性
そういったものを、失いたくない。
失うのが、怖い。
顔も体も老けていく。
でも、自分のことばかり考えてる年寄りには、なりたくないんだ。
まわりの人はみんな変わっていく。
おれは、どうだ?
変化は必ず、する。
それは、もちろん、いいことだ。
または仕方のないことだ。
でも、大切なことを大切にできているか?
忘れない、変わらない
おれは、やる。愛し続ける。
誰が変わってしまっても。
誰がおれのそばを去っていっても。
おれは、変わらずに。
夜だから夜中だからそのテンションをここにぶつける。
だからって、嘘じゃない。
こんなときに、誓ったって、いいはずだ。