ユウシの作文

それでも 私は 文章をかくんだっ 自分が生きるために!!

ロックが好きだ。

ブルーハーツは個性を大事にしろと言っているのに、ライブを見に行く奴らは皆ブルーハーツと同じ格好をしている」
といった発言をしていて、個性を大事にしろとはいってない気はするけど、でも、ああ、わかるわかる、と思った。
 
さてそんなブルーハーツのボーカル甲本ヒロトは、こういう言葉を言っている。
(※ジョー(・ストラマー)はTHE CLASHのボーカル。パンクロッカー。
ジョーいわく「Punk is attitude, not style」)
 
「ジョーに憧れました。
ジョーのようになりたいと思いました。
ジョーのようになる。
それは彼の音楽やファッションを真似ることじゃなく、誰の真似もしないことでした。」
まったくもって、パンクやロックの本質を突いた言葉だと思う。
 
もちろん実際は真似するんだよ!
ゼロから生み出すなんてのはできない。
憧れの人の真似したい気持ちもわかるしみんなやるし、ヒロトだってライブ中ピート・タウンゼントみたいなことやるじゃんかさ。曲にもパクリ(オマージュ)が山ほどある。
 
でもさ、
「Rock is attitude, not style」
だってことはいつも胸にある。
 
ロックが与えてくれるものは答えじゃない、問いかけだ。
 
と常々思っている。
だから、「ジョーがこう言ってる」「ディランがこう言ってる」「清志郎がこう言ってる」「ヒロトがこう言ってる」「だから、こうだ」というやつを見てると、世界一ロックじゃねー姿勢だな、と思う。
 
そもそも、音楽大好きで毎日ギター弾いたり歌ったりしてるようなヤツが、この世界の真実を教えてくれるわけないだろ、普通に考えて。
学者や科学者バカにしてんのかって話ですよ。
 
ロックの歌詞だのテーマだのが、なにかを教えてくれるんじゃないかと思っているのなら今すぐ考えを改めるべきだ。
考え方も決め方も、「ロックの人」の真似しようなんて考えるな。
 
ロックの価値は、その名のとおり「揺らすこと」だと思っている。
ダンスミュージックとして、体を揺らす。
そして、問いかけとして、心を揺らす。
 
時として
「それでおまえはどうするんだ?」
と揺らされる。
答えも与えられずに。
 
ロックは反抗の音楽だぜ、というのは一側面として間違いではないと思うが
「本当にそうなのかよ?疑わしいな?てめえのこと信じていいのかよ?このクソ野郎が!」
というトゲトゲした反抗は、政治や権力などの外向けのものばかりではない。
必ず
「それでおまえはどうなんだよ?」
と、自分に向かってくる。
 
そして、揺らされる。
 
それが、おれには必要なものなんだろうと思う。
だから好きだ、と思う。
 
どうか正しいことなんて歌わなくていいから、揺らしておくれ。
バカでもわかるやり方で。
強烈なビートや泣いてしまうメロディや踊っちゃうリズムを爆裂の音量で。
 
僕もずっと憧れている。ロックンロールのアティチュードに。